一般病院の看護師でも、外来看護師と病棟看護師では、どのような違いがあるのでしょうか。大きな違いとしては、患者さんと関わる時間についてです。外来は、診察に訪れた患者さんと、限られた時間でコミュニケーションをとることになります。一方、病棟は患者さんと関わる時間が長く、コミュニケーションをとる時間も長くなります。そのため外来では、短い時間でのアセスメントが必要になります。また、外来は診察のサポートだけではなく、治療方針や生活上での注意点など、医師が説明した事を補助しなくてはいけません。病棟なら、24時間看護できますが、外来ではそれができないため、効果的な指導を短時間で行う必要があります。中には、医師に聞き辛い患者さんもいる為、看護師から改めて説明することで、より理解を深めてもらう役割もあります。一方、病棟では24時間看護はできますが、異常に素早く気が付くスキルが必要です。入院患者さんの、食事や排泄などの、生活介助の中で、異変に素早く気が付くのが重要で、より細かく正確なアセスメントが求められます。また、外来は日勤のみですが、病棟は夜勤もあります。その分、給与も病棟の方が高くなりますが、日常の生活介助などの、肉体的な負担が大きいのも病棟です。肉体的負担も、病棟に比べて少なく、休日や夜勤面で考えても、生活リズムが取りやすい外来の方が利点が多い気もしますが、外来は待ち時間によるクレーム対応があり、精神的ストレスもあります。また流れ作業になりがちで、スキルアップが難しくなります。外来と病棟でどちらもメリットとデメリットがありますが患者さんやその家族をケアする一般病院の看護師は、やりがいのある仕事と言えます。